健康な髪を保つには?
育毛に効果的な食べ物のお話。
食事は髪の健康を左右する要。
髪の健康には普段の食事内容が密接に関わっています。
それは
食事として摂取された栄養素が髪を形成するためです。
摂取された栄養素は
毛細血管を通り毛根の下部にある毛乳頭に摂り入れられます。
毛乳頭は、
摂り込んだ栄養素を毛母細胞へ送り、細胞分裂を促します。
その細胞分裂によってつくられた組織が、髪の毛となるのです。
ただし、
口から摂取された栄養素は生命維持に関わる部位から消費されていくため、
命に関わらない毛髪への供給は、
必然的に後回しにされます。
つまり、
摂取する栄養が足りていない場合は、
髪の毛の成長や維持に必要な栄養素が十分に運ばれなくなるため、
健康的な毛髪を維持しづらくなってしまうのです。
髪の毛を健康に育てる食べ物
では、
髪の発育に必要な栄養素とは、何でしょうか?
まず認識しておかなければならないのが、
「この栄養素を摂れば髪が健康に成長する」
という栄養素はないということです。
もっとも大切なのは、バランスよく食べること。
健康な体が、健康な髪を保つことを忘れないようにしましょう。
そのうえで気にしたいのが、
髪の形成に関わる栄養素です。
バランスを心がけながらも、
意識的に摂取しなければ不足しがちになる髪の必須成分は、
積極的に摂るようにしましょう。以下が、
髪の形成に欠かせない成分となります。
●タンパク質
毛髪は、
「ケラチン」という18種類のアミノ酸が結合してできたタンパク質でつくられています。
そのため、
タンパク質不足は毛髪の成長に大きな影響を及ぼすとされます。
常に、良質なタンパク質を摂取するよう心がけましょう。
タンパク質が多く含まれた食材には、肉・魚・卵・乳製品・大豆などがあります。
●亜鉛
亜鉛は、
毛髪の主成分であるケラチンを体内で合成するために必要な栄養素です。
亜鉛が不足するとケラチンの合成が滞るため、
弱く抜けやすい毛髪になってしまいます。
亜鉛を多く含む食材には、
牡蠣、豚肉、牛肉、卵、かになどがあります。
●ビタミンB群
ケラチンを合成する亜鉛の働きをサポートする栄養素が、
ビタミンB群です。
また、皮脂の分泌を抑えたり、頭皮の新陳代謝を助ける働きもあるといわれています。
ビタミンB群が多く含まれた食材には、レバー・大豆・かつお・まぐろ・いわし・緑黄色野菜・玄米などがあります。
先にも述べたように、
いくら髪に必要だからといって、
必須栄養素が多く含まれている食材ばかりを
摂取してしまっては人体に必要な栄養素を補うことができず
結果、
健康そのものを損ねることになりかねません。
頭皮と髪は体の一部である以上、
もっとも大切なのは体の健康であることを忘れないようにしましょう。