どうして?白髪になる原因とメカニズムについてご紹介!
白髪が生えていると実年齢より老けて見られるなど美容の面では損ばかり感じてしまいますね。
できるだけ増やさないよう心掛けたいですよね。
まずは白髪の生えるメカニズムを知って、増やさないためにできることを心がけましょう。
白髪には日頃の生活がとっても深く関係します。
その時何が起きている?白髪になる原因
白髪は黒だった髪の毛の色素がなくなってしまったものと思っている人が多いと思いますが、実は私たちの髪の毛はもともと黒い色ではなく白髪なのだそうです。
髪の毛は毛母細胞が作り出します。
そこにメラノサイト(色素細胞)の働きが加わりメラニン色素によって黒色になっているのです。
黒髪は髪の毛が作り出される過程で、メラニン色素と合成され黒い色に染められて生えてきているのです。
白髪になるというのは、「欠失型」と呼ばれるメラノサイトがメラニン色素を作り出せなかった時、あるいは、「休止型」と呼ばれる毛母細胞のシステムが狂いメラニン色素を受け入れず黒色に染めることができなかった時にできるとされています。
毛髪は、髪の毛が作り出される過程で色素の合成が行われるので、一度黒髪として伸びてきた髪の毛の色が抜け白髪になることはないと言われています。
しかし、何らかの理由で突然色素の合成がされなくなると、それまで黒髪だったものが途中から白髪になることはあるようです。
髪の毛は毛穴から生えていますが、毛穴の中にははじめから髪の毛の元となる毛母細胞やメラノサイトがあるのではなく、バジル領域という場所で髪の毛の元となる幹細胞が生まれ育ちます。
幹細胞が成長すると毛球部へ移動しますが、このときに幹細胞は毛母細胞とメラノサイト(色素細胞)に分かれるのです(分化)。
分化して毛母細胞となった幹細胞が髪の毛そのものを生み出します。
このときにメラノサイトが作り出したメラニン色素を毛母細胞が取り込み合成させ、黒い色となって毛穴から出てきているのです。
この毛母細胞とメラノサイトの働きが正常な状態は「成長期」と呼ばれ、2~7年活動をするといわれています。
そのあとは「退行期」と呼ばれる時期があり(2~3週間)、髪の毛が抜け落ちる「休止期」が(3~4ケ月)が訪れる、これが髪の毛のワンサイクル。
そしてまた、バジル領域から新たな幹細胞が生み出され、毛球部へ移動し、髪の毛が作り出されるのです。
これってストレス?白髪を引き起こす原因
王妃マリー・アントワネットが死刑の宣告を受け一夜にして白髪になったというのは有名な話ですが、実際には髪の毛が1日で白髪になることはありません。
しかし、20代、30代、40代とどの世代にも、ストレスは髪の毛に影響を与えます。
ストレスは私たちの身体に様々な不調をもたらします。
ストレス状態というのは緊張状態のため、血管が収縮し血行が悪くなり、その結果、自律神経も乱れやすくなっています。
ストレスを受けた数ケ月後に白髪が増えやすいのは、ストレスにより乱れた自律神経が、バジル領域の幹細胞のメカニズムにダメージを与えてしまったのではないかと言われているのです。
メラノサイトはストレスに弱いと言われています。
そのため、ストレスの影響で白髪が生える位置は部分的にまとまって生えることが多いようです。
また、ストレスは、免疫力の低下や睡眠不足を招いたり、食生活が乱れたり、喫煙量が増えたりと、白髪が増えてしまう原因を作りやすいため、白髪の予防には普段から意識的にリフレッシュすることも大切です。
急に白髪が増えたというときは、ストレスの影響を受けている可能性もありますが、病気が隠されている場合も否定できません。
心配な時には、医師の受診をすることをおすすめします。
白髪が増える原因
個人差はあるものの、白髪は30代になると出てくるとも言われています。
若白髪の人では10代や20代から出始めることもあります。
女性は初潮、出産、閉経といった時期に血流の影響を受けやすく、髪の毛の色が変化したり、白髪になりやすかったりするとも言われています。
白髪は遺伝的な要因、生活要因、加齢などさまざまな原因が関係すると言われますが、遺伝的な要因の解明はまだすべてされてはいません。
遺伝以外の複数の要因が重なって白髪が増えることもあると考えられています。
生活的な要因では睡眠時間もそのうちのひとつです。
寝ている間に分泌されるという成長ホルモンは、バジル領域の幹細胞にも影響すると言われています。
美しい黒髪の成長のためには、規則正しい充分な睡眠で成長ホルモンの分泌を促すことが大切です。
タバコの吸い過ぎや、ストレスは活性酸素や血行不良の原因となり、髪の毛に影響を与えます。
活性酸素は細胞の老化を進めます。
紫外線も活性酸素の原因となるため、白髪、老化の予防にはトマトやブロッコリー、キウイフルーツなどの抗酸化作用のある栄養素を摂取することも心がけましょう。
細胞が活発に働くためにはミネラル、アミノ酸といった栄養素も必要です。
ストレスも白髪が増えてしまう原因の一つになります。
白髪は見た目の年齢も上に見られてしまいます。
特に生え際や分け目の白髪は目立つので老けて見られがちです。
日ごろの生活を見直し、増やさないように心がけましょう。
白髪の原因・予防と対策
鏡を見て白髪に気づくととても気になってしまうものです。
白髪だけが目立っているような気がして、ついつい抜きたくなってしまいます。特に分け目などの白髪ははっきりと目に見えるため、見つけたらつい“ぷちっ”と抜いてしまう方もいるのではないでしょうか?
しかし、白髪を抜くのはやめましょう。
髪の毛を抜くと毛穴が傷つきます。
傷ついた毛穴では健康な髪の毛を生み出せなくなってしまいます。
そこで、白髪を目立たせなくする対処法をいくつかご紹介します。
白髪の本数が多い場合には、白髪染め、ヘアマニキュア、ヘナなどの染髪料で染めるのがよいでしょう。
ただし、頭皮を痛めてしまうと、白髪や髪の毛のトラブルの原因になり本末転倒です。
また、白髪の予防には日ごろからの頭皮マッサージを行いましょう。
頭皮の血行を良くすることは、細胞へも栄養がいきわたりやすくなります。
頭皮マッサージは指の腹で優しく、軽く揉むように行います。
マッサージを行う際にはゴシゴシと力を入れたり、爪で頭皮を傷つけたりしないように、気をつけましょう。
そして、せっかくの頭皮ケアが無駄にならないよう、日ごろから食事のバランス、適度な運動、睡眠、ストレスの解消などに気をつけて、頭皮の血行が悪くならないように心がけましょう。
こんな栄養が不足すると白髪の原因に!
白髪の予防には栄養バランスがとても大切です。とくに意識したいのがたんぱく質(アミノ酸)です。
毛母細胞で髪の毛を作り出すとき、細胞骨格を作り出すケラチンというたんぱく質が材料になります。髪の毛だけでなく、爪や皮膚も同じ成分からできています。
このケラチンは、体内で一度アミノ酸に分解されたたんぱく質が再合成したもので、シスチン、グルタミン酸、アルギニン酸、ロイシンなど18種類のアミノ酸からできています。しかし、体内で再合成された成分なので、食品で摂ることはできません。髪の毛を作り出す成分であるケラチンを、いかに体内で再合成できるか、毛母細胞へと届けられるかが健康な髪の毛を育てる鍵になります。
喫煙やアルコールは、ケラチンの成分であるシスチンを大量に消費してしまうといわれています。
そのため、タバコを吸ったりお酒を飲んだりする習慣のある人は、シスチンを多く含む穀物や、豆製品、魚介類などで補給しましょう。
大豆や豚肉、鰹節、エビ、海苔、落花生などに多く含まれるアルギニンも血管拡張作用や成長ホルモンの分泌を促してくれるため、積極的に摂りたい食品です。
アルギニンは、血流を良くしたり、髪の毛に栄養を行き渡らせたりするのに役立つといわれていています。
また、髪の毛や黒色を作り出すメラニン色素の原料もたんぱく質が分解されてできるアミノ酸です。
きな粉やごま、ココア、ナッツ類、大豆、海苔、味噌などに含まれるチロシンというアミノ酸が黒髪を作ります。
チロシンが働くためには、タコやイカ、大豆、海苔、カカオなどに含まれる銅が必要となります。
さらに、細胞に酸素を運ぶ鉄、幹細胞の分化に関わる亜鉛、メラノサイトを活性化させるカルシウムも大切です。
その他に、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、ヨウ素なども大切な栄養素です。ビタミンやミネラルは、髪の毛やメラニン色素を合成する働きをサポートしています。
白髪の対策には、原因となる抗酸化作用のあるポリフェノールも積極的に摂りたい栄養素です。果物や葉野菜、大豆、緑茶や紅茶などに多く含まれます。
白髪対策には規則正しい食事とバランスのよい栄養を心がけましょう。
このように、黒い髪の毛を作るためには、様々な栄養素が必要ということがわかりました。
これらが不足すると、白髪の原因だけでなく、髪の毛がやせ細ったり、薄毛になったりするともいわれています。
食事は、できるだけ多くの食材をバランスよく食べるよう心がけましょう。
予防と対策で白髪の原因を断ち切ろう
活性酸素は、肌などの老化の原因になることはよく知られています。
これは髪の毛にもいえることで、活性酸素が増加するとバジル領域での幹細胞が作られなかったり、メラニン色素がうまく合成されず白髪になったりするといわれています。
【ストレス】
活性酸素の増加する原因のひとつにストレスがあるといわれます。
ストレスは活性酸素の増加だけでなく、ビタミンCの消費も増えるといいます。
ビタミンCは抗酸化物質であるだけでなく、ストレスを和らげてくれるため、体内での消費が増えるとダブルでダメージを受けることになってしまいます。
【紫外線】
活性酸素は紫外線を浴びることでも増えてしまいます。
肌に紫外線を浴びた時も活性酸素が生まれるのでUVケアはとても大切です。
【喫煙】
タバコに含まれる有害物質は活性酸素を増加させます。
受動喫煙も影響がありますので、気をつける必要があります。
大気汚染も同じように活性酸素を増加させます。
【睡眠不足】
睡眠中に脳から出されるというメラトニンは活性酸素を除去するといわれています。
睡眠不足はメラトニンによる活性酸素の除去量が減り老化の原因になるといわれています。
白髪の予防には、睡眠時間を確保し、日頃からストレスをためない生活をこころがけたり、紫外線対策、禁煙をすることが大切です。
もちろん、栄養の偏りも白髪の原因となります。たんぱく質、ビタミン、ミネラルなどが十分摂取できるよう、バランスの良い食事を心がけることが大切です。
また、血行不良も白髪の原因のひとつです。血流が悪くなると頭皮まで栄養が届きづらくなります。ウォーキング、ストレッチなどの適度な運動で筋肉をつけることは血行をよくするのに役立ちます。
また、シャンプーの時にはマッサージするように頭皮をもみほぐすなどしましょう。
白髪の原因をつくらない生活を心がけましょう
健康な髪の毛を育てるために頭皮のケアはとても重要で、一度白髪になってしまっても、きちんとしたケアでまた黒い髪の毛が増えることもあるとされています。
白髪が生えてきてしまってもあきらめずに、頭皮のケアを継続して白髪を増やさないようにしましょう。
そのためには、ヘアケア商品にも気を使いたいですね。
シャンプーやトリートメントも洗浄力だけでなく、同時に頭皮ケアができて、癒し効果が狙えるものを選ぶとよいでしょう。
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変化の感じてきた髪の毛に、頭皮の血行不良に悩む方におすすめのシャンプーです。
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毎日の入浴時間を活用して、健康な頭皮づくり、白髪予防を心がけましょう。
また、最近は頭皮マッサージのできるさまざまな器具があります。
シャンプーの時に利用できるもの、オフィスなどいつでもサッと手にできるものまでありますので、ライフスタイルに合わせて活用したいですね。
器具選びをするときには、マッサージの動きや素材が頭皮に優しいものを選びましょう。
白髪を対策・予防するためには、まず原因を知って、その原因を解消していくことが大切です。そのために、規則正しい食事や睡眠、適度な運動、紫外線対策、ストレスの解消も忘れずに、白髪になりにくい生活を心がけましょう。